2017/05/04

STANCE 「GOLDEN EXPERIENCE」


--- Model   T177cm   W 60kg 









STANCE 「GOLDEN EXPERIENCE」


(A)たぶんですが、1着5万円くらいするシャツは生地はもとより高度な立体パターンや分割パーツ数の増加に伴う工賃の高騰。ハンドステッチやまた1インチ辺りの針数が多いカスタムしたミシンを使用する為縫いあげるスピードが遅く、また縫いあげのスピードが遅いと云う事は綺麗に真直ぐ縫う事が困難であり、それが扱える熟練工の技術を必要とし、更にまた量産に不可欠な部位ごとの分業が出来無い為、全行程をその熟練工が仕上げるという難易度の生産効率が理由の様な気が致します。

(B)また、ブランドが展示会のサンプル見本として綺麗に仕上げる1点もののシャツは1点ものの生産が得意な熟練工を擁する専門工場で仕上げる場合があります。パターン紙の上に文鎮を置き、生地と共にカットし仕上げて行く注文服の様なフルハンドメイド的なプロセスを経て出来あがる為、量産品の数倍の価格になる様な気が致します。一部ドメスティックブランド、日本で生産する海外ブランドなどの背景です。

(C)そのサンプルを大量に量産する際はサンプル工場よりも工賃の安い工場で生地を重ねて機械裁断し各パーツ毎に分業し効率的に仕上げる事でより安価に出来ると考えられます。良きも悪しきもサンプルとやや様子が違うなと感じる事がありますが、もしかしたらそれが要因かも知れません。

(D)また100着以上は生産を海外に移し、1,000や10,000着位になると自社工場を持ち、最大100,000着など生産してしまえる環境も有るかと存じます。そうなれば一般的な構造のシャツであれば1着数千円で売り出せるかも知れません。

それぞれの環境で完成したシャツはシャツである以上一見はシャツでしか有りませんが、購買する側の視点により可視化できる満足度の感じ方は違うと考えられます。A~Dのプロセスの中で何処を好むかは人それぞれです。


そうしたなか、製品に「生命を宿す」様に、作り手やデザイナーの想い入れを反映した距離感は何処まで、何着生産するところまでゆき届くのかは分かりませんが、少なくともGarage.U.Wは(B)の環境でサンプルクオリティーを量産しており、(サンプルと量産の工程は勿論異なりますがサンプルの工場で量産もしています)それは小規模ゆえ必然でもあります。自動的に良いクオリティーの少量生産になり、そして製品への想いは色濃く反映される事となっております。

元ネタはもうお分かりかと存じますが、ゴールデンウイークになぞらえて、物に生命を宿すSTANCE 「GOLDEN EXPERIENCE」の話でした。
















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