2018/03/25

Garage.U.W について


私共の独自の取り組みであるGarage.U.WShoegaze

こだわって実直に取り組んでいるあまり、単なるショップオリジナルというには品質を追求しすぎていたり、展開にマイペースな側面もあり、取り組みそのものから次に企画しているアイテムまで、最近は様々なご質問やお問合せをたくさん頂いております。

長いお付き合いをさせて頂いている方には説明不要かと存じますが、最近知って頂いた場合、私共が独自のスタイルであるが為セレクトショップなのかブランド?なのかもふわっとした感じがあるかと存じます。

そのあたりはなかなか一言で表現できず、私自身も明確な返答に困る場合がありますので、たまには私共の取り組みを掘り下げさせて頂こうと思います。


私共はただ単純に良いものをお届けしたいと考え、既存のアパレル世界の観念にとらわれることなく行動しております。

今このブログをご閲覧頂いているような、ご興味をお持ちの方に向けて取り組んでおります。皆様との関係性により存在意義が育まれるものと考えております。

それぞれの地域から発祥した文化のように必然性を伴いかたち作られた「リアルなもの」
袖を通す度に価値や満足度を実感できる「背景にストーリーがあるもの」
そして私たちの理想を形にした「ここ(garage)にしか無いもの」

そのようなウェアを表現したいと考えており、それがすべてでございます。



最近のキーワードは "UNLEARNING "
学び直しという意味に解釈しております。哲学と同じように今あるものの本質を見極めるように可視化してゆく行為。環境の変化に順応すべく過去の経験にとらわれる事が無いよう意識的に既得の知識や習慣を捨て、観念をアップデートすることです。

デザイン、プライス、クオリティー、セレクト、オリジナル、ブランド、立ち上がり時期、セールの事、そしてお客様の事など、いつも考えております。



オリジナルの生産数。
工場が私たちのために稼働する最低限の発注数というものがあります。1店舗レベルで考えればすごい量です。

それでも一般的に考えれば極少ない数十着という生産数です。全国数十店舗展開している人気ブランド1アイテムの比較にもならないほどの数であり、一般的衣料品ともなれば数百店舗展開、数万~数十万生産されている同じウェアが出回るなか、その希少さをイメージしてみてください。


希少=価値に関連する具体的な背景として、
一般的にデザインしたものを精度高くサンプルとして形作ります。試作品でもありますが、展示会やコレクションで披露する為のものでもあるため高いクオリティーで作られます。製品として量産に入る場合、高コストのサンプルを作る工場から、コストの低い量産を手がける工場に制作の場が移される場合が多くあります。練度というよりも効率に重きが置かれる為、単に品質が落ちるわけではありませんが、より工業製品としてのイメージになろうかと思います。

Garage.U.Wの場合は生産数が少ないため、サンプルを作る精度の高い環境で量産してしまいます。


ここにしかないというオリジナリティーの代償として、展開品目の少なさが悩ましくあります。
例えば30品目各1点づつ30着セレクトすればほぼ毎日日替わりで新商品ブログを更新することが出来ますが、1品目30着生産したとしても1日分で紹介が終わってしまいます。毎回様々なアプローチで同商品を何度も紹介させて頂いている理由がこれでございます。
なるべく飽きさせない内容と、商品に込めた造詣をお伝え出来るよう心掛けたいと考えております。

また数着販売しても、反対に1点だけ残っても、SOLD OUTとして扱えない事も動きが見えずもどかしい特徴でございます。


ウェアには時流に即した的確さや先取りを加味致しますが、あくまでも流行に左右されない上質感と普遍性を考えております。Garageにとっては全て定番商品で、ワードローブの中に加えたいものを一つづつ作りためている考えております。一度に作れる種類が限られておりますので、丁度よい実需時期を基本に順次企画、発売という流れで進めております。シーズン終わりにセールになる流れではないのはその為です。

セールに掛からないもう一つの理由としては、同じ生産背景としての同じ品質のものよりも価格を下げて発売し、品質と価格の落差によるネームバリュー以外の付加価値を付けているためです。「もとよりセール価格」と表現するのは語弊があるかもしれませんがそれも理由です。プロセスや品質からアプローチしていただければ確実にリーズナブルなものを作っております。

ご購入後の期末にすぐセールにならないことは、発売時いち早くに取り入れて頂いたお客様に対して価値を落とさず最も恩恵が生まれるようになると考えております。

また、多くの場合発売後に季節が1周するうちに在庫はわずかになりますが、それに対してはセールというよりも価格を見直して再提案させて頂いております。アイテムに対する私共の価値や想いは色あせてはおりませんが、季節が巡ってきた時に改めて注目していただけたらと考えております。



企画は常に各アイテム同時進行で進めております。

今後の流れは豊富な生地バリエーションのカッタウエイオーバーサイジング7分袖シャツ、サイドウイーブS/S TEE, グレーカラーのカルゼニットジャージトラウザース、ニットプルオーバーシャツ、2トーンワイドイージートラウザース。その他もあります。

そして冬の受注会に向けたスペシャルアウター。ダウンブルゾン、ウールチェスター(ガウン)コートなどのサンプルアップを6月頃に予定しております。

マイペースというかやや展開が独特で早くもあり遅くも感じられますが、クオリティーの高い国内の生産背景は現在非常に繁忙しており、時期を避けてスケジュールを組むことで季節の移ろいと共に商品展開してゆく流れになっております。すべてGarageのベーシックアイテムと考えるからこそ可能な展開なのかもしれません。

GABA MODS COATやWRAP CORTにこれ以上ない親和性を考慮したWRAP JACKETや、、

シアサッカードビージャケットに対してのコットンリネンイタリアンカラーなどの商品同士を関連付けるサステナブルな商品展開はまさにリアルにワードローブをイメージしたものです。

新発売のジョーゼットカーディガンジャケットももちろん、このアイテムの良さを引き立てる商品展開が続きますので、先ずは是非ご検討頂ければと考えております。個人的にも和を感じるデザイン、ジャケットの身なり、袖をまくればカーディガンのリラックスが感じられる好きなウェアです。
来週に全てのカラーバリエーションが出揃いますので、どうぞよろしくお願い致します。

長くなりましたが、人間、興味がない物事に対しては全部同じに見えてしまうものとは存じますが、興味のある分野は深化することで微妙な差異こそすべてであるような世界へいざなわれます。(フラクタルディメンションと呼んでおりますが)その価値観を大切にしたいと考えております。そしてそれによるそこはかとなく醸し出る普通との差(格好良さ)を纏って生活して頂きたいと考えております。

こうしてウェアという手段でイメージを掘り下げ、あるいはストレートに具現化してゆく実直な取り組みがGarage.U.W・Shoegazeと考えております。
全てを企画する私が商品や背景について直接ご説明させていただくことも商品の一部と考えております。

そして、こうしてややこしいことを言っておりますが、それを着るだけでそのようなことを達成できるウェア展開を目指しております。








Garage(ガレージ)

〒350-0043
埼玉県 川越市 新富町 2-7-2 
11:30am~20:00pm 
電話 049-224-9200

URL: http://www.inthegarage.jp
E-Mail: info@inthegarage.jp